1.低温ナチュラルチーズとは
殺菌した牛乳を原料に、4℃〜10℃の範囲の一定温度に保って製造したナチュラルチーズで、幌延の環境から採取した低温乳酸菌を用いています。全工程を4℃〜10℃に保って製造したナチュラルチーズは他に例を見ません。そのた、製造工程にも随所に新規の工夫がなされております。
2.低温ナチュラルチーズの特徴
クリームチーズのように柔らかく、牛乳の風味を持ち、良質な入脂肪分を多く含み、まろやかな味が特徴です。 柔らかい性質のため、トーストに塗る、サラダのドレッシングなどに応用できると思われます。
3.試作品と今後の予定
幌延の環境から採取した6種類の低温乳酸菌を用いて製造した9種類の低温ナチュラルチーズ試作品の中から、最終試作品の絞り込みを行いました。この製品は温度7℃で製造しています。
今後、幌延町における町の特産品として、製品化されることが期待されます。
4.研究の背景
幌延地圏環境研究所は地下の研究を行っていますが、当研究所が手がけている研究分野の一つに地下微生物の研究があります。
日本最北で微生物の研究を進めていることから、低温でも活性のある低温乳酸菌など低温微生物の探索を行っていますが、今回の低温ナチュラルチーズは、この低温乳酸菌をチーズの製造に応用したものです。
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